収獲
柿作りは年始早々から始まります。バランスよく柿を実らせるための剪定作業、一本の枝に成る実の数を1~2個に制限するための摘果作業を経て、10月中旬から収獲が始まります。
収獲した柿は全て干し柿に加工するのではなく、お客様自身で干すための生柿の直売も行っています。
「幹を見、葉を見、果実を見る。これに尽きる。」
岐阜県山県市の伊自良(いじら)地域で昔から作られてきた「干し柿」。
渋の強い柿を冬の日差しと寒風にじっくりとさらすと、とても甘い干し柿が出来上がります。
かきくけ工房では、剪定から摘果、柿の皮むきなど、1年を通して丁寧に手作業で干し柿づくりを行っています。
冬の縁起物として贈答品にされてきた伝統の干し柿を、ぜひご堪能ください。
昭和50年代後半から先代が始めた柿農園を継承し、現在は2代目が柿農園事業を営んでいます。
岐阜県山県市伊自良地区名産の「伊自良大実柿」、富士柿の一種であり県内でも当園しか取り扱っていない「百目柿」、岐阜県美濃加茂市発祥の「蜂屋柿」の3種類の干し柿を販売しています。
以前は当園のある伊自良地区には60軒ほどの生産者がいましたが、高齢化に伴い現在は4軒のみになってしまいました。連柿づくりは重労働ですが、伝統の干し柿を次世代へ繋ぐために様々な努力しています。
かきくけ工房が加工・販売する干し柿は、経営者の理念を詰め込んで一つ一つ丁寧に作っています。味はもちろん、見た目も美しく贈答用として大変喜ばれる干し柿です。
伊自良の干し柿のおいしさを全国の方に知っていただけると幸いです。手作りのため数量限定となりますが、皆さまからのご注文をお待ちしております。
柿作りは年始早々から始まります。バランスよく柿を実らせるための剪定作業、一本の枝に成る実の数を1~2個に制限するための摘果作業を経て、10月中旬から収獲が始まります。
収獲した柿は全て干し柿に加工するのではなく、お客様自身で干すための生柿の直売も行っています。
伊自良大実柿はいびつな形をしていて機械で皮をむくのが困難なため、全て手作業にて柿の皮を剥いでいきます。
連柿は表裏があるのが特徴で、膨らんだ方が表で、一つ一つ表を揃えながら作っていきます。知らなければ知らないまま済んでいくことですが、当園の伊自良大実柿は整然と並んでおり、贈答品として利用されるお客様には見た目が美しく大変喜ばれています。
皮をむいた柿を、竹串にさして3列に繋げます。これも全て手作業で丁寧に行います。
次に、3列の柿を縄で10段連ねます。この作業は熟練の技が必要となります。
また、伊自良連柿の特徴でもある長い縄は、普通の稲縄では長さが足りません。この連柿用の縄を作るために、縄用の米を作っています。
柿を冬の日差しと寒風にじっくりとさらします。連柿が軒先に干される光景は、山県市の秋の風物詩です。
また、当園は乾燥室を備えています。天日干しだけではなく乾燥室内にて温度・湿度を調整し、柿を干しています。柿の甘み、おいしさが一番良くなる状態で仕上がるよう工夫を凝らしています。
じっくりと時間をかけて干し、柿が飴色に変色して、柿の表面に白い糖分の結晶が出てきたら食べごろです。
干す時に使用していた縄は痛むため、一旦柿を縄から外し、新しい化粧縄に結び直します。
こうした1年間の手作業を経て、ようやく干し柿が出来上がります。こだわりぬいて作った干し柿のおいしさを、ぜひご堪能ください。